Linux への IPv6 の実装自体は古くから存在してきた一方、 現在では残念ながら、他の OS と比べて質の見劣りするものといわれています。 そこで、どの部分の機能が劣っていて、どの部分の機能が欠けているのかを 明らかにするために、Linux IPv6 Users Group JP では、 TAHI Project の協力を得て、Linux の IPv6 スタックに 関する実証テストを行いました。
http://www.linux-ipv6.org/linux-test/に詳細を掲示しますが、 その結果、準拠仕様が古く最新のRFC等の規格に準拠していない、 必須とされているものの未実装の機能や仕様違反の部分が多くある、 などの多くの問題があることがわかりました。 このままでは次世代インターネットの標準プロトコルからLinuxが取り残されてしまう、 という危機感から、本 Linux IPv6 Users Group JP では、 WIDE Projectの協力も仰ぎ、 Linux IPv6 実装改善のためのプロジェクトを立ち上げることになりました。