IPv6 Conformance Test Report for LINUX

2000年9月20日現在

Done by
TAHI Project
Linux IPv6 Users Group JP
USAGI Project
WIDE Project, V6 Working Group


総括

2000年9月22日現在,Linux は kernel-2.4 の release を目前に迎えています.kernel-2.4 では 数々の新機能が加えられ,マルチプロセッサ環境における性能の向上が図られました.また, 古い仕様のまま放置されていた IPv6 プロトコルスタックにも,sin6_scope_id が導入されるなど, いくつかの改良が加えられました.

しかし,多少の改良が加えられたにせよ,Linux の IPv6 プロトコルスタックは,まだまだ多くの 問題点を抱えています.大きくまとめると,以下の通りです.

結果として,Linux の IPv6 プロトコルスタックの実装は,他の OS のものと比べて, 著しく品質が劣ったものとなっています.そこで今回,Linux IPv6 実装の問題点を明確にし, 実装を改善するための指針とすべく,TAHI Project による Conformance Test を行いました. さらに,参照実装として既に高い評価を得ている KAME IPv6 実装のテスト結果と比較することによって, 現在の Linux IPv6 開発が如何に遅れて劣っているものであるかを示しました.

なお,このテストを公開するのは,客観的な論拠を示して意識統一を図り, これから Linux の IPv6 の機能を向上していくことを目指してのことです.


Linux のテスト結果

Target Info

Host Test

IPv6 ホストとしての機能テストです.IPv6 の通信に関する基本機能,ICMPv6 の仕様, 近隣探索機能,自動設定機能等,ホストとして実運用に必要な機能の検証結果です.見てわかる通り, 近隣探索やアドレス自動設定といった,通信に関する基本的な機能のテストが数多く失敗しています.


KAME のテスト結果(参考)

Target Info

Host Test

Linux の実装と比較するため, 参照実装として評価の高い KAME IPv6 実装のテスト結果を載せます. ほぼ全てのテストを成功する,質の高い実装です.各テストの成功率を Linux のものと比較してください.


2000.9.13, contact@tahi.org